- 作者:松本 彧彦
- 発売日: 2021/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
自民党青年部として中華民国の国民党と交流したり、72年の日中国交回復の際には中華民国との調整役となったり、震災後は泳いで台湾へ渡って感謝を表す企画をしたりした筆者の台湾との関わりを記録した本。
実に興味深く読めた。
特にこの方の台湾人生のきっかけとなった蒋介石総統への恩義の話、これを日本人は忘れてはいけない、と。
うーん、まあ、そうなんだよな。正しいと思う。
いや、でもこの4つって高校の日本史で習うよね?
小林よしのりの台湾論を読むと独裁者大嫌いでボロクソに書かれてるけど、まあ、内政のその辺は評価できないけども、ポツダム宣言とかその辺ではアジアの自由世界樹立というかね、西欧の植民地支配に対抗というか、共産主義からの人民解放というか、そういう視野でまっとうな判断をしていたということですよね。
蒋介石は上越高田の陸軍で勉強した仲だし、孫文にしても日本に留学したり、当時の日本はそういうアジアの革命の中心みたいな雰囲気だったそのメンバーの一人だものね。
日本の佐藤内閣までは中華民国とはうまくいっていた、田中角栄内閣になっていきなり断交になった、ということで田中憎しなのか?
田中角栄さんがその時台湾をどう考えていたのか、蒋介石についてどういう評価だったのか、というのはちょっと興味あるし、いつか調べてみたいと思う。
まあそれにしても蒋経国さんは先見の明のあるすばらしい指導者だったんですねー。
さすがに国連から出て行けと言われ、日米から断交され、となるとね、考えるよね。
大陸反攻とか、そういう反共のスローガンがね、かつてあった訳で、まさに今蒋経国さんの共産主義に対する警告が現実のものになっているというのも象徴的だなと。
あとは海部俊樹さんが揮毫したという中正紀念堂の友好の桜の碑とか、次回は見に行きたいですね。
行こう、中正紀念堂へ!
そうそう、あとこちらね。石原裕次郎が台北にフジハナという喫茶店を持ってて、断交後に心配になって見に行ってたという話。
なんか、裕次郎さんてのは台湾にご縁のある役者さんだったんですね。
映画、金門島にかける橋ですって。