- 作者: 三崎律日
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/08/23
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
世界の様々な奇書を紹介する本。
1704年にロンドンで出版された「台湾誌」がある。
作者は自称台湾人のジョルジュ・サルマナザール。
幼少期を過ごした台湾の歴史、地理、民族、風習について事細かに記した書物だが、全て妄想で書かれた完全な偽書。
サルマナザールはイエズス会派の宣教師から日本の話を聞いて、「日本人」を自称することを思いつく。
その後、既によく知られている日本より台湾の方がいいと、「台湾人」を名乗り、独自の「台湾語」も作り出す。
そして出版されたのが「台湾誌」、正式名「日本皇帝支配下の島、台湾の歴史地理に関する記述」。
最終的に、ハレー彗星の発見で有名なエドモンド・ハレーに「台湾の地下の家屋は1日どの程度煙突から日が差し込むか」などの天文学的な質問をいくつかされて、答えられず、ペテンがバレる。
サルマナザールは「台湾人の祖先は日本人である」と述べているそうです。。。
地理的には大陸の方が近いのに、イギリスから見て日本と台湾はつながっている、と300年も前に思われていたというのが気になりますね。