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「台湾誌」(読書メモ)奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

世界の様々な奇書を紹介する本。

1704年にロンドンで出版された「台湾誌」がある。

作者は自称台湾人のジョルジュ・サルマナザール。

幼少期を過ごした台湾の歴史、地理、民族、風習について事細かに記した書物だが、全て妄想で書かれた完全な偽書

サルマナザールはイエズス会派の宣教師から日本の話を聞いて、「日本人」を自称することを思いつく。

その後、既によく知られている日本より台湾の方がいいと、「台湾人」を名乗り、独自の「台湾語」も作り出す。

そして出版されたのが「台湾誌」、正式名「日本皇帝支配下の島、台湾の歴史地理に関する記述」。

最終的に、ハレー彗星の発見で有名なエドモンド・ハレーに「台湾の地下の家屋は1日どの程度煙突から日が差し込むか」などの天文学的な質問をいくつかされて、答えられず、ペテンがバレる。

サルマナザールは「台湾人の祖先は日本人である」と述べているそうです。。。

地理的には大陸の方が近いのに、イギリスから見て日本と台湾はつながっている、と300年も前に思われていたというのが気になりますね。