「中華思想を妄信する中国人と韓国人の悲劇 」という本で、台湾の未来は日本の未来である、と言っているケント・ギルバートさんだが、「リベラルの毒に侵された日米の憂鬱」という本を出している。
- 作者: ケント・ギルバート
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/03/17
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リベラルという言葉の日本での使い方がおかしい、という話から、アメリカがリベラルによって陥った悲惨な状況を解説し、そして日本はそうならないようにしっかりしてね、という内容の本である。
で、その中で自助が大事なんだという話が出てくる。
差別があったり社会的に弱い人がいたり、そういう人たちにただお金を渡すのではなく、自分で出来るようにしてあげること、それが大切なんだという話である。
一方で私は台湾の総督府民政長官だった後藤新平(仙台藩)の本を調べていて、星新一の「明治の人物誌」という本に出会った。
- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: 新潮社
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えー星新一って短編のSF作家ですよね?すごい文明批評というか、そういう感じの人だよなあという印象があったんですが、なんとその人が自分の親とかじいさんにまつわる明治の偉人の本を出していたのです。
しかもこの人の親は製薬会社を経営していて台湾でモルヒネを精製して商売していたとか。
で、この本のしょっぱなにその自助の精神についての話が出てくるのだ。
それがこれ、スマイルズの「自助論」だ。
- 作者: サミュエル・スマイルズ,青木仁志(解題者),久保美代子
- 出版社/メーカー: アチーブメント出版
- 発売日: 2016/06/29
- メディア: 単行本
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なんと明治時代に100万部以上売れたという大ベストセラー。
これを読んで明治の人々は前を向いて進んだのだという。
星新一の父さんの人生観の源泉であったという。
それを翻訳した中村正直が一人目。