- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: ビジネス社
- 発売日: 2017/09/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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amazonのkindleユーザーには毎度おなじみの苫米地英人さんの明治維新本である。
内容を要約すると、明治維新の裏幕はロスチャイルドとかの国際金融資本家であり、彼らが儲かる仕組み、制度を取り入れたのが明治の開国なのだ、というもの。
この手の話というのは他にも沢山本が出ているようだが、どこまで本当なのか。
単なるトンデモ本なのか。
ただ、長州藩にしろ薩摩藩にしろあれだけの武器や大砲、艦船を買うようなお金をどうしたのか? という疑問は確かにあるし、それについての記述がない本はちょっっと信じられない。
お、長州藩というのは間違った情報なのだそうで、実際にはそんな名前の藩はないんだそうだ。
で、萩藩が撫育資金と呼ばれる別会計のシステムを取っていたとか、それが現在の国家予算の特別会計につながっているとか。
戦争に必要な武器購入という、金の動きで見ると、いきなり大阪から逃げ出した慶喜の動き、討幕の密勅と同じ日に大政奉還を行った慶喜の動き、というのは、実は日本を救った行為のように思える。
ひどい目にあったのは会津藩だが、やっぱり慶喜って天才だったんじゃないのか。
一番印象に残ったのは以下の文章。
なにしろ、当時の日本はヨーロッパから見れば本当に東の端、ファーイースト。現地人の男たちにしても、どういう意図があるのかわからない”ちょんまげ”という髪型をし、スカートのようなズボンを履いて、巨大な剣を常に2本持っている。女性はどうかといえば歯を真っ黒に染めており、笑うと不気味だ。しかも、彼らは平和的ではない。巨大な剣は威嚇ではなく、本当に人を斬るために使用し、特に外国人を好んで斬ろうとする集団までいる。
まあ確かにこんなところに来る外国人てのは尋常な人たちではないですよね。