- 作者: 譚璐美
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2016/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1900年から1920年代、明治から大正の初期、清国から1万人近くの留学生が来日し、9割が東京に住んでいた。
清国では、明治維新を成功させ近代化を実現した日本が注目され、空前の「日本ブーム」が起きていた。
時代は辛亥革命前夜、中国革命を目指し理想に燃える多くの若者が東京に集まってきていたのだ。
早稲田、本郷、神田とエリア別に彼らの生活を描く。
昔から疑問だったんだけどね、孫文とか蒋介石とか、日本に留学したことがあるって、どうやって?日本語で?勉強したの?
それとも当時の日本人は中国語が理解できたのだろうか、とか。
謎。。
と思っていたのだが、一応皆さん、ホントに日本語、勉強してたみたいです。(あと筆談)
軍人に憧れて勢いで来日。
清華学校にて日本語を勉強。9ヶ月で帰国(妹の結婚のため)
1908年3月、2回めの来日。振武学校入学。
こちらは清国人専用の軍事予備校、箱根山(新宿の)などで軍事訓練行う。
上越ですよ上越、いやー、寒かったと思いますよー。雪はすごいし。
つらかったでしょう。
でも一念発起して日本人のマネをして雪の中で乾布摩擦をして鍛えたんだそうです。
我慢強さも身につきました。
しかし、明治39年ってたってまだ徳川慶喜も新選組の永倉新八も斉藤一も生きてた頃ですからね。
あの人もなんかドラマでは「やるんだよお!」しか言わない、オリンピックバカみたいに描かれていたけれども、この時代の清国の留学生受け入れに貢献した人で、1901年には弘文学院という学校も設立している。
中国の留学生と革命思想について熱く語り合ったのだそうだ。
こういう人がいて、中国にも革命が起こり、そして世の中は変わった。
しかしあなた、信じられますか?東京に清国人専用の軍事予備校があったって。