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「逆転した日本史」 (読書メモ)

先日大久保利通の本を紹介したがこれの作者が河合敦という人で、他に「逆転した日本史」という本も出していて面白そうだったので読んでみた。

昨今のいろいろな歴史的発見を踏まえて、実は○○は××だった!みたいな、週刊誌的というか、テレビ番組のネタみたいな感じの本なので、正直見出しでつかんでるだけで、本文には期待と違う内容がだらだら書かれているような、ちょっとイマイチな本ではあったが、まあ、興味のあるところだけ読んだ。

で、明治維新については原田伊織氏の著書「明治維新という過ち」をきっかけにこの数年薩長史観が否定されてきているが、本当にそうなのか?と疑問を投げ、吉田松陰をかばい、さらに、新政府に逆らった会津藩庄内藩が被害者とは思えない、として会津藩庄内藩奥羽越列藩同盟に参加することを強要された新発田藩の例を載せている。

もともとこの人は子供の頃3年B組金八先生を見て金八先生が頼った坂本龍馬に興味を持ち、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読破して感動し、そして日本史の教師になろうと決意して夢を叶えた、という人なのだ。

ということで坂本龍馬が教科書から消えるかもしれない、という話にも大いに憤慨している。

ちなみに西郷隆盛については、「西郷隆盛は、度量の大きな立派な人物だった」という見出しで、ほぼ、先日の「大久保利通: 西郷どんを屠った男」の内容がそのまんま載っている。