- 作者: 倉山満
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/11/22
- メディア: 新書
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本のタイトルはちょっとあおり気味だが、これはなかなかの良書で、一通り読むと明治維新の登場人物、出来事が、だいたい全部頭に入る。
で、明治維新は成し遂げられた。そして大久保利通は明治4年、岩倉使節団に参加して外国へ行ってしまう。丸々二年間帰ってこなかったのだ。
その間に留守をあずかったメンバーで西郷隆盛を朝鮮に派遣することが決まっていた。
そこで帰ってきた大久保と西郷が大げんか。
朝鮮行きは中止になり西郷は鹿児島へ帰ってしまう。
そんな時に沖縄の住民が台湾に漂着し殺されるという事件が発生。
そこで大久保利通は台湾出兵を主張し、回りからはあきれられ、孤立し、しかしそれでも主権を主張する以上国民の一人でも守るのが近代国家たると、毅然とした態度を示した結果、台湾は化外の地だ、との発言を引き出したのが大久保利通なのである。
このいきさつが日清戦争時の台湾割譲につながったのはご承知の通り。
やー、大久保利通ですね。そもそもの日本と台湾の友好の下地を作ったのは。。。
ということで大久保利通についてもっと知るべし。