台湾の阿里山から運ばれた檜で鳥居が作られた明治神宮は元々は彦根藩、井伊家の下屋敷があった場所に作られた。
ということで今は井伊家についての本を読んでいる。
- 作者: 井伊裕子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: 単行本
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作者は井伊裕子という方で第17代直豪の娘。途中何回も書かれているが今は一般人で単なる主婦だとのこと。
昨年(2017年)の大河ドラマになった井伊直虎の話から、3月3日ひな祭りの日に暗殺された井伊直弼の話、その後の明治時代を生きた直憲、さらにその後の彦根市長になった祖父の話までまんべんなく。
作者である井伊裕子さんは、人に井伊家の人間だとばれると必ず「すごい」と言われる、一体なにがすごいんだ、と憤慨しているが、まあ、やっぱりすごいよね。
普通の人は自分の祖先をそんなに何百年もさかのぼることが出来ない。
せいぜい知っててじいさん、ばあさんまでで、それもかなりおぼろげな記憶だ。
で、特に井伊家、彦根藩は重要な文化財が大量に保存されているという。
行ってみたいですよ、彦根。
井伊直弼が不当に悪者扱いされている、名誉を回復しなければならない、ということをおっしゃっています。
銅像を建てようという話も薩長の出身者、伊藤博文、井上馨、松方正義らに圧力をかけられたという話も。
そして茶の湯ですよね。今回の大河ドラマ西郷どん(2018年)でも直弼がお茶を出すシーンがありました。
ああいう文化的に洗練された人がああいうがさつな人にやられるという、そういう時代だったってことですよね。
- 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
- 発売日: 2018/03/16
- メディア: ムック
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