引き続き明治維新についての本、ということでケントギルバートさんのこの本を読んだ。
- 作者: ケント・ギルバート
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2018/06/09
- メディア: 新書
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アメリカ人から見てどうか、という視点から明治維新、その後の戦争、についての日本の歴史を振り返り、後半は日本国憲法の改正の必要性について、日本人を叱咤激励している。
なるほど明治維新の偉人たち、西郷どんや坂本龍馬などが好きで歴史小説を読んで感動したり、ドラマを見たり、人生の指針としたりするということは、日本をなんとかせにゃいかん、日本を変えるぜよ、という熱い思いに共感している、ということであり、そういう人が一方でGHQに押し付けられた今の憲法の改正に反対する(=変えようとしない)のはおかしい。
理屈で考えるとそうだが、おそらく頭に刷り込まれているから、明治維新と今の憲法の問題は全く関係がないと思っているというのがほとんどだろう。
台湾でも謝雅梅さんの本に戒厳令時代の学校の話が載っていたが、学校で教えられらたことというのは大きいのだ。
一回全国民に今の憲法を誰がどういう経緯で作ったのか説明した上で、ちゃんと憲法を読ませて、どう思うか意見を聞いたらどうだろうか。
そうそう、会津藩についても書かれていて、会津藩が負けていく様を日本人は肯定的に見ている、とか、水に流して国民感情としては解消されている、とか長州出身の安倍総理大臣が「迷惑」をかけたと謝った、とか。
うーん、会津の人は今も怒ってますよね。相手が山口出身と判明したら結婚しないし、その店にもいかない。安倍さんの発言も謝罪とは受け取っていない。(はず)