毎年この時期になると思い出して読んでいたが進まず、今年ようやく読み終わった。
2017年の小川洋子のラジオ「メロディアスライブラリー」で紹介されたから3年かかったわけだが。。
まあ、淡々としてますよね。
こんな爆弾落としやがってばかやろーみたいな怒りとか、子供や家族が亡くなった悲しみとか、そういうのがないわけではないのだけど、それを通り越して何が起こったのか分からない、というような状態か。
ラジオでも小川洋子がこんな大変な事が起きたのに、人々はみな自分の役目、役割、仕事、を果たそうとしてるんですねー、みたいなことを言っていたが、そんな感じで、原爆は落ちた、大勢人が死んだ、けれども生きている人はしっかり日々の生活を生きている。
私たちは当時の日本のことを想像するしかないわけだけれども、意外と人間ってばそんなものなのかもしれない。
いつも通りにするってこと。