台湾の本と言えばこれである。
日本が好きでしょうがないという台湾の女の子の本。
初版が2001年2月20日となっている。
時期的には先日の
ポチ&コウの台湾へ行こう! (TRAVELLER’S GUIDEBOOK for EVERYONE)
を読んだ後だと思うが、その頃、どこかでこの哈日症なる言葉を目にして興味を持って読んだんだと思う。
P子ちゃんというかわいらしい豚のイラストが特徴で、わが家では子供が3歳くらいになるとこのブタさんが好きになりブタさんの本と言って熱心に見られている。
で、内容は台湾の女の子が日本に来て、観光バスの中から生まれて初めての雪を見たり、お土産を買いすぎてお金がなくなったり、原宿のキデイランドでバービー人形を買いすぎて運ぶのが大変だったり、そういうようなエピソードで一気に読ませる。
今読んでも圧倒的に面白い。
しかし、中に出てくる台湾の人の日本向けパッケージツアーってすごいぞ。
これ、ちょっと無理だよね。。。
で、この哈日杏子こと陳桂杏(チェンクイシン)さんが日本を好きになったきっかけというのが、この人が14歳の時にクラスメートの阿香(アシャン)が松田聖子のカセットを学校に持ってきたことなのである。
その松田聖子を見た途端に、体中に電撃が走ったのか、なんなのか、強烈な懐かしさが胸いっぱいにこみあげ、
香ちゃん、ワタシ、彼女を知ってるわ!
と叫んで、それから哈日症になったのだという。
つまりきっかけは聖子ちゃんなのだ。
ちなみにそれはまだ戒厳令下の話である。
それからはじめて日本に行ったのが1992年8月、3泊4日のツアーだったというから、これまたポチ&コウのはじめて台湾と同じ年だ。
クライマックスは台湾に来た、という聖子ちゃんに会いに行き、サインをもらうところ。
前後で神田正輝との離婚があったようなので1997年頃の話なんでしょうか。。
(1996年、あなたに逢いたくてにプロモーションだったとのこと)
調べてみると、聖子ちゃんは最近も台湾でのライブを行ったりしてるんですね。
ちなみに哈日杏子さんは、小林よしのりの
にも出てくる。
よしりんが訪台の際に老台北こと蔡焜燦さんが儲けてくれた宴席に同席しているのだ。
面白いのは、日本のテーマパークを見て、日本人は伝統文化を守っている、なぜ台湾にはこういう古き良き時代を再現したテーマパークがないのか、と嘆いていることである。
日本人は逆になぜ台湾には古い日本の文化が保存されているんだろうかと思っている。
哈日杏子のニッポン中毒―日本にハマッた台湾人 トーキョー熱烈滞在記
- 作者: 哈日杏子,小島早依
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/01
- メディア: 単行本
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